モルモットを飼い始めたばかりの方や、「うちの子、水を全然飲まない…」と心配しているオーナーさんは多いのではないでしょうか。実はモルモットにとって水は体の健康を維持するうえで非常に重要であり、与え方を間違えると脱水や病気につながることもあります。この記事では、1日の適切な飲水量から給水ボトルの正しい設置方法、毎日の水交換の手順、さらに水を飲まない場合の対処法まで、モルモットの水管理に関するすべてをわかりやすく解説します。
モルモットの飲水量の目安は「体重1kgあたり約50〜150ml」|水は基本“毎日交換”

モルモットが1日に飲む水の量は、体重1kgあたり約80ml前後を目安として紹介されることが多く、個体差・室温・野菜量などで増減します(参考:グリーンパーク動物病院)。
一方で、健康な飼育下の目安としては体重1kgあたり約50〜150ml/日くらいの“幅”で考えると安心です。
※数百ml/日レベルの多飲が続く場合は、食事内容や環境に加え、体調面(多飲多尿など)も含めて動物病院に相談しましょう(参考:グリーンパーク動物病院)。
水の交換頻度については、基本は毎日1回以上の交換を推奨します。
水は汚れやすく、飲み口(ノズル)にも汚れが付着しやすいため、たとえ給水ボトル内に水が残っていても、毎朝新鮮な水に入れ替える習慣をつけましょう。
特に夏場は水温が上がりやすく傷みやすいため、汚れが見える・暑い日・減りが早い日は朝夕など追加で交換するとより安心です。
モルモットに水が必要な理由と適正な飲水量

水分は体内で重要な割合を占め、消化・体温調節・栄養素の運搬・老廃物の排出など、あらゆる生命活動に不可欠です。
水分が不足すると、消化管の動きが鈍くなり、胃腸うっ滞(消化管運動の低下)や尿路トラブル(尿砂・尿石など)のリスクが高まります。
特にモルモットは尿路結石ができやすい動物であるため、十分な水分摂取は病気予防の観点からも非常に重要です。
1日に必要な水の量は「体重1kgあたり約50〜150ml」を目安に調整
モルモットの飲水量は、体重1kgあたり約50〜150ml/日を目安に、食事内容(野菜の量)や季節によって調整して考えるとわかりやすいです。
例えば体重700gのモルモットであれば、目安は約35〜105ml/日程度になります。
体重1kgであれば約50〜150ml/日がひとつの目安ですが、実際には食事(野菜や牧草の状態)や室温・運動量で変わります(参考:グリーンパーク動物病院)。
自分のモルモットの体重を把握し、毎日どれくらい水を飲んでいるかを観察する習慣をつけることが大切です。
- 体重500g:約25〜75ml/日
- 体重700g:約35〜105ml/日
- 体重1000g:約50〜150ml/日
- 体重1200g:約60〜180ml/日
野菜からも水分補給できる|給水ボトルから飲まない理由
モルモットはキュウリ・レタス・チンゲンサイなど水分を多く含む野菜から水分を摂取することができます。
野菜から十分に水分を摂れている場合、給水ボトルからあまり飲まないことがあります。
これは必ずしも異常ではありませんが、給水ボトルは常に清潔な水を用意しておく必要があります。
給水ボトルから飲まない理由として考えられる主なものは以下の通りです。
- 野菜から十分な水分を摂取している
- 給水ボトルのノズルが詰まっていて水が出ない
- ボトルの設置高さが合っていない
- 水の味や臭いが気に入らない
- ボトルから水を飲むことに慣れていない(特に幼い個体)
お皿タイプの水入れに慣れているモルモットは、給水ボトルへの移行に時間がかかる場合があります(参考:mappiyo’s diary)。
夏と冬で飲水量は変わる|季節別の注意点
モルモットの飲水量は季節によって変化します。
夏は脱水リスクが上がりやすく、冬は飲水量が減りやすい傾向があるため、それぞれ注意が必要です。
【夏の注意点】
- 気温が高くなると水の消費量が増えるため、給水ボトルを空にしないよう注意する
- 水温が上がりやすい日は、汚れがなくても追加で交換すると安心
- 直射日光が当たる場所では水温が上がりやすいため、設置場所を工夫する
- 凍らせたペットボトルをケージ横に置いてケージ周辺を涼しく保つ工夫も有効(参考:動物園の暑さ対策動画)
【冬の注意点】
- 気温が低下すると飲水量が減りやすいが、水分補給は怠らないようにする
- 冷たすぎる水を嫌がる個体もいるため、常温の水を使用する
- 暖房の影響でケージ内が乾燥しやすくなるため、水分が不足しないよう便や尿量も合わせて観察する
モルモットの水に関するよくある疑問【Q&A】

モルモットの水の与え方について、飼い主さんからよく寄せられる疑問をまとめました。
基本的な疑問を一度に解決して、日々のお世話に自信を持ちましょう。
水道水をそのまま与えて大丈夫?
Q. 水道水をそのまま与えても大丈夫ですか?
A: 日本の水道水は塩素処理されており、基本的にそのまま与えても問題ありません。
ただし、塩素の臭いを嫌うモルモットもいるため、気になる場合は浄水器を通した水や一晩汲み置きした水を使うと良いでしょう。
ミネラルウォーターについては、硬水(カルシウム・マグネシウムが多い)は尿石症のリスクを高める可能性があるため避け、使用する場合は軟水を選びましょう。
モルモット専用に低カルシウム設計の水も市販されており、結石が気になる個体には選択肢の一つになります(参考:UGペット「モルモット用飲料水」)。
水の温度は何度がベスト?
Q. 水の温度は何度が適切ですか?冷水や温水は与えていいですか?
A: 基本は常温の水が適切です。
冷蔵庫で冷やした冷水は嫌がる個体がいたり、体を冷やしすぎる可能性があるため避けましょう。
反対に、夏場に直射日光が当たる場所で水温が高くなりすぎた水も好みません。
お湯を与える必要は基本的にありません。季節を問わず、冷たすぎ・熱すぎを避けた水を用意してください。
給水ボトルと水入れ皿どちらがいい?
Q. 給水ボトルとお皿(水入れ)ではどちらが良いですか?
A: 衛生面では給水ボトルの方が汚れにくい傾向があります。
それぞれのメリット・デメリットを以下の表で確認しましょう。
| タイプ | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 給水ボトル | 水が汚れにくい・水の消費量が把握しやすい | ノズルが詰まることがある・慣れが必要な場合あり |
| 水入れ皿 | 直感的に飲める・ストレスが少ない | 牧草や糞が入りやすい・水が汚れやすい・こぼれる |
基本的には給水ボトルを主として使用し、慣れない個体には皿と併用するのがおすすめです(参考:mappiyo’s diary)。
水の交換は毎日必要?
Q. 水が残っていても毎日交換しないといけませんか?
A: はい、水が残っていても基本は毎日交換をおすすめします。
特に給水ボトルはノズルに口をつけて飲むため、飲み口が汚れたり、ボトル内に汚れが入り込むこともあります。
毎日新鮮な水を補充し、飲み口周りもチェックすることで、トラブルのリスクを下げられます。
給水ボトルの正しい付け方と適切な高さ

給水ボトルの設置方法を間違えると、モルモットが水を飲めなかったり、首や背中に無理な負担がかかったりすることがあります。
飲みやすい高さと取り付け方を守ることが、健康的な水分補給の第一歩です。
給水ボトルの高さは「鼻先〜口元の高さ」が基本(5〜8cmは目安)
給水ボトルのノズル(飲み口)の先端は、モルモットが自然な姿勢で口をつけられる高さ(鼻先〜口元の高さ)に設置しましょう。
一般的には床面から5〜8cm程度になることが多いですが、体格やケージの床材の厚みで変わるため、cmはあくまで目安として調整してください。
高すぎると首を大きく上げなければならず負担になり、低すぎると牧草や糞がノズルに付きやすくなります。
ボトルを設置したら、実際にモルモットがノズルに口をつけて飲めているかを確認してください。
ケージ別の取り付け手順
給水ボトルの取り付け方はケージのタイプによって異なります。
【金属メッシュタイプのケージ(最も一般的)】
- 給水ボトルに水を入れてキャップをしっかり閉める
- 付属の金属ワイヤー(Sフック等)をボトルのホルダーに通す
- ケージの外側からノズルがケージ内に入るようにメッシュに固定する
- ノズルの先端が鼻先〜口元の高さになるよう調整する(5〜8cmは目安)
- ノズルを軽く押して水が出るか、また水漏れがないか確認する
【プラスチック板タイプのケージ】
- 吸盤タイプの給水ボトルホルダーを使用する
- ケージ内壁のフラットな部分に吸盤を貼り付ける
- ホルダーにボトルを差し込み高さを調節する
- ノズルがケージ内に向くよう向きを確認する
水が出ない時のチェックポイント
給水ボトルから水が出ないトラブルは意外と多く、気づかないまま放置するとモルモットが水不足になる危険があります。
水が出ない場合は、以下の項目を順番にチェックしてください。
- ノズルの詰まり:ノズルを取り外し、細いブラシで汚れを取り除く
- 空気穴の不良:ボトル上部の空気穴が塞がっていると真空状態になり水が出ない。穴を確認・掃除する
- キャップの閉めすぎ:締めすぎている場合は、少し緩めると改善することがある
- 水量不足:ボトル内の水が少なすぎると出にくい場合がある。適量を補充する
- ボールの固着:ノズル先端の金属ボールが固着している場合は、ノズルを水に浸けて動かしてほぐす
モルモットの水交換と給水ボトルの洗い方

給水ボトルの衛生管理は、モルモットの健康に直結する重要なケアです。
毎日の水交換と定期的な洗浄を組み合わせることで、清潔な水を常に提供できます。
毎日の水交換3ステップ
毎日の水交換は習慣化することで、わずか1〜2分で完了します。
- 古い水を捨てる:ボトルをケージから取り外し、残っている水を全て捨てる。ノズルから少量水を出してパイプ内の古い水も流す
- 新鮮な水を入れる:常温の水道水(または浄水)をボトルの8分目程度まで入れ、キャップをしっかり締める
- ケージに取り付けて確認:正しい高さにセットし、ノズルを軽く押して水が出ることを確認してからモルモットに与える
朝のお世話ルーティンに組み込むことで、毎日の交換を忘れずに行えます。
週1回の給水ボトル洗浄方法
毎日の水交換だけでは、ボトル内壁やノズル内部に徐々に汚れが蓄積します。
週に1回はボトル全体をしっかり洗浄することを習慣にしましょう。
- 分解する:ボトル本体・キャップ・ノズルを全てバラバラに分解する
- 食器用洗剤で洗う:中性の食器用洗剤とボトル専用ブラシ(細いブラシ)を使い、ボトル内部・ノズル内部・キャップをしっかり洗う
- すすぐ:洗剤が残らないよう、流水で十分にすすぐ(最低3回以上)
- 乾燥させる:清潔なタオルで水気を拭き取り、逆さに置いて自然乾燥させる
- 組み立てて使用:完全に乾いてから組み立て、新しい水を入れてケージに取り付ける
洗剤は香りが強くない中性洗剤を使用し、洗剤成分が残らないようにしっかりすすぐことが大切です。強い薬剤での消毒を行う場合は、製品の使用方法に従い、必ず十分にすすいでから使用してください。
カビ・ぬめりが発生したときの対処法
給水ボトル内にカビや黒いぬめりが発生した場合は、通常の洗浄では不十分なため、より念入りなケアが必要です。
【緊急対処法】
- ボトルを完全に分解し、ぬめり・カビが見られる部分を確認する
- まずは中性洗剤+ブラシでしっかり洗う
- 落ちにくい場合は、薄めた重曹水や薄めた食酢水で短時間つけ置きしてから、再度ブラシでこすり洗いする(※金属部がある場合は素材に注意)
- 流水で完全にすすぎ、においが残らないようにする
- 清潔なタオルで拭き取り、直射日光を避けた風通しの良い場所で完全に乾燥させる
【予防策】
- 毎日の水交換を欠かさない
- 週1回の洗浄を徹底する
- ボトルを直射日光の当たる場所に置かない(藻・カビが発生しやすくなる)
- 複数のボトルをローテーションして使う
- カビが頻繁に発生する場合はボトルを買い替える(プラスチックの劣化が原因の可能性あり)
モルモットが水を飲まない原因と対処法

「うちのモルモットが全然水を飲まない」と心配している飼い主さんは多いですが、原因はさまざまです。
まず原因を正確に特定することが、適切な対処への近道です。
水を飲まない5つの原因チェックリスト
以下の5つの原因を順番にチェックしてみましょう。
- 野菜から十分な水分を摂取している:キュウリ・レタスなど水分の多い野菜を多く食べている場合、給水ボトルからあまり飲まないことは珍しくない
- 給水ボトルが壊れていて水が出ない:ノズルの詰まりや空気穴の問題で実は水が出ていない可能性がある。手動で確認する
- 水の高さ・位置が合っていない:ボトルが高すぎ・低すぎて飲みにくい状態になっている
- 水の臭いや味が嫌い:塩素の強い水、古い水、洗剤が残った水は嫌がる場合がある
- ストレスや環境変化:引っ越し直後・新しいケージ・他のペットの存在などによるストレスで飲水量が一時的に減ることがある
今すぐ試せる対処法
原因が特定できたら、以下の対処法をすぐに試してみましょう。
- ボトルのノズルを確認・掃除:ノズルを外して詰まりを取り除き、水が正常に出るか確認する
- 高さを調整する:ノズルの先端が鼻先〜口元の高さになっているか再確認し、モルモットの顔の高さに合わせる(5〜8cmは目安)
- 水を替えて浄水を使う:浄水器を通した水や一晩汲み置きした水に変えてみる
- お皿(水入れ皿)を試す:ボトルに慣れていない場合、一時的に皿タイプで与えながらボトルに慣れさせる
- ノズルに少量の野菜汁をつける:ノズルの先にキュウリや野菜の汁をほんの少しつけると興味を示して飲み始める個体もいる
参考動画:YouTube
病院に行くべき危険サイン|脱水症状の見分け方
水を飲まない状態が続くと脱水症状を引き起こし、最悪の場合は命に関わります。
以下のような危険なサインが見られた場合は、すぐに動物病院を受診してください。
- 皮膚テンションの低下:背中の皮膚をつまんで放したとき、元に戻るのが遅い
- 目の凹み・光沢がない:目がくぼんで見える、目に潤いがなくなる
- 口や鼻周りが乾燥している:普段より明らかに乾いた状態
- 元気・食欲がない:動きが鈍く、牧草や野菜も食べない
- 尿量の激減または尿が出ない:排尿が明らかに少ない/半日〜1日以上排尿が確認できない
- 便が小さい・出ない:普段より便が小さい、便が出にくい
- 体が冷たく感じる:低体温の可能性
特に水を飲まない+食べない(牧草も食べない)などの状態が見られる場合は、自己判断せずに動物病院に連絡することを強くおすすめします。
参考:相妻動物病院「モルモットとの暮らしがもっと楽しくなる!飼い方の基本と健康管理」
モルモット用給水ボトルの選び方3つのポイント

市販の給水ボトルは種類が豊富で、どれを選べばいいか迷うことも多いと思います。
以下の3つのポイントを押さえれば、モルモットに合った給水ボトルが選べます。
容量は100〜300mlがベストサイズ
モルモット1匹に対する給水ボトルの容量は、100〜300ml程度が適切です。
60ml程度の小さいボトルは頻繁に補充が必要で、逆に500ml以上の大容量ボトルは水が長時間ボトル内に留まり衛生面が心配です。
複数匹飼育している場合は、1匹あたり100ml程度を目安に容量を計算しましょう。
- 1匹飼い:100〜200ml
- 2匹飼い:200〜300ml(または個別に100mlずつ用意)
- 3匹以上:300ml以上または複数のボトルを設置
ガラス製とプラスチック製の違い
給水ボトルには大きく分けてガラス製とプラスチック製があり、それぞれに特徴があります。
| 素材 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ガラス製 | 臭い・汚れがつきにくい・衛生的・長持ち・水の劣化が遅い | 重い・落下すると割れる・価格がやや高い |
| プラスチック製 | 軽い・安価・割れない・取り扱いが楽 | 傷がつきやすく汚れが残りやすい・定期的な買い替えが必要 |
衛生面を重視するならガラス製がおすすめですが、プラスチック製でも週1回の洗浄と定期的な買い替え(半年〜1年を目安)を行えば十分清潔に使用できます。
ケージへの取り付け方式を事前に確認
給水ボトルを購入する前に、自分のケージの構造に対応した取り付け方式のボトルを選ぶことが重要です。
主な取り付け方式は以下の3種類です。
- ワイヤー(Sフック)タイプ:金属メッシュケージに最適。最もポピュラーな方式
- 吸盤タイプ:プラスチック壁のケージに対応。壁面に貼り付けて固定する
- クリップタイプ:板状・アクリルケージの縁に挟んで固定する
ケージのメーカーと構造を事前に確認し、対応する取り付け方式のボトルを選びましょう。
参考:Yahoo!ショッピング「モルモット給水器 人気ランキング」
まとめ|モルモットの水管理チェックリスト

モルモットにとって適切な水の管理は、健康維持のうえで最も基本的かつ重要なケアのひとつです。
今回解説した内容を以下のチェックリストで振り返り、日々のお世話に役立てましょう。
- ✅ 1日の飲水量の目安:体重1kgあたり約50〜150ml/日(例:体重700gなら約35〜105ml)を目安にする
- ✅ 毎日の水交換:水が残っていても基本は毎日新鮮な水に交換する(暑い日や汚れが見える日は追加交換)
- ✅ 給水ボトルの高さ:鼻先〜口元の高さに合わせる(5〜8cmは目安)
- ✅ 週1回の洗浄:ボトルを全て分解し、専用ブラシと中性洗剤でしっかり洗浄・乾燥させる
- ✅ 水の種類:基本は常温の水道水でOK。カルシウムが気になる場合は軟水または専用水を使用
- ✅ 水を飲まないときは原因を特定:ノズルの詰まり・高さ・野菜の水分量・ストレスを順番にチェック
- ✅ 脱水の危険サイン:皮膚の戻りが遅い・目のくぼみ・元気消失・便や尿の異常が見られたら早めに受診
水管理をしっかり行うことで、モルモットの尿石症・胃腸トラブル・脱水症状などの多くの病気を予防できます。
日々の小さなケアの積み重ねが、あなたのモルモットの長く健康な生活につながります。
何か心配なことがあれば、かかりつけの動物病院に早めに相談することをおすすめします。


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